通常の印刷物では白を表現するのは紙自体の色(白)です。
白いインクで白くしたいところを印刷している訳ではありません。
ちなみにカラー印刷はC(青)M(赤)Y(黄)K(黒)の4色を掛け合わせて表現しています。決して何万色ものインクを使っている訳ではありません。
しかし、紙が銀や金、あるいはPET・PP素材の場合、通常の4色印刷では白の表現が不可能であることと、印刷が透けてしまい紙色が印刷に大きく影響してしまうので、それを回避するために白インクを使用します。以下に、簡単なロゴを使って説明していきます。(画像は画像編集ソフトを使用して擬似的に表現しています。)
ベタに文字が抜きになったロゴをマゼンタでシルバーヘアラインの特殊紙に印刷してみます。すると、インクが透過してヘアラインの模様が見え、シルバーも影響してメタリック調になります。PET・PP素材では赤が透けてしまいます。
マゼンタの部分は紙の影響を受けたくない場合、マゼンタ版の部分に先に白インクを印刷しておき、その上にマゼンタで印刷をかけます。すると下のように、周りの赤は紙の影響を受けず、はっきりと見えます。
hacobizという文字を白くはっきり見せて、周りの赤はメタリック調にしたい場合は、文字の部分を白く印刷します。
ロゴ全体を紙の影響を受けずはっきり見せたい場合は、ロゴの大きさに四角くしろインクを先に刷っておき、その上にロゴを印刷します。
このように白インクは、メタリック調の特殊紙やPET・PP素材に印刷する際に、インクの透過を防いだり、白紙に印刷する時には白く見えている部分を表現するために使用されています。
次に、以下のような写真の女の子の部分をシルバーへアラインの紙に印刷してみましょう。
普通に4色で印刷すると、絵柄が透けて変なことになってしまいます。ヘアバンドや服、花の白い部分は、色がないので白く表現されていません。
そこで、女の子のシルエット状に白いインクを先刷りします。こうすることでインクの透過を防ぎ、かつ、紙でいうところの紙白の部分をつくります。
その上に、先ほどの写真を印刷すると以下のようにきちんと女の子が印刷されます。
この原理を利用して、白インクを使う部分、使わない部分をうまくデザインすると、とても印象的なパッケージをデザインすることができます。かなりおおざっぱに説明させていただきましたが、おわかりいただけましたでしょうか?